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あまりにも傲慢な田原総一朗氏

2004714

宇佐美

 

 最近の田原総一朗氏(ジャーナリスト)の発言は、最近とみにおかしくなっています。

(「高市早苗氏への暴言」(拙文《田原総一朗氏の変節》を御参照下さい)以来?

或いは、元々おかしかったのに、私が気が付かずに、尊敬していただけ?)

 

先月末のテレビ朝日「朝まで生テレビ(皇室とニッポン)」に於いて、“この番組には、「タブー」なんて存在しない!”と吠えた後、そのタブーを打ち破る嚆矢として(?)次のように(はっきりした文言は忘れましたが)発言しています。

 

 今の天皇が、結婚する際には、外国のジャーナリストから、“何故、「粉屋の娘」と結婚するのだ?”と不思議がられた。

 

 いくら、美智子妃殿下のお父様は日清製粉のオーナーだったからとて、何故、田原氏は外国人の台詞通り「粉屋の娘」と番組中で発言するのでしょうか?

外国人(西洋社会)の、「粉屋」との言葉に対する認識が、私達日本人と、全く異なることをご存じではないのでしょうか?

(平凡社の百科事典の次なる記述を(文末の(補足:日本に於ける「粉屋」のイメージ)も)御参照下さい。)

 

村はずれにある水車小屋には領主の任命する粉ひきがいて、特権を行使していたが、粉ひきは村落共同体の構成員ではなく、自分の土地内では独自の裁判権すらもっていた。農民は自分の穀物は手回し碾臼でひこうとし、領主の水車小屋を使用させようとする領主との間でしばしば争いが起こった。……このように農民や手工業者の碾臼への執着は強く、それだけ領主の水車小屋使用強制に対する抵抗は激しかった。このような背景の下で、粉ひきに対する賤視が生じた。村落共同体に属さない粉ひきは穀物の一部をかすめとっているといった禾が流され、水車小屋には何か怪しい雰囲気があるかに伝えられていった。こうした状況のなかで〈水車小屋の娘〉などの伝説が成立していったものと考えられる。

 

 この様な「粉屋」に対する認識が外国人の心の中に存在していることを田原氏はご存じなのでしょうか?

外国人発言を聞かれたときに、外国人の真意が直ぐ判らなくても、“何かおかしいな?!”と云う感覚が働かなかったのでしょうか?!

若し、“何かおかしいな?!”と感じたのならば、今日まで何十年もその疑問を解決していないのだったらジャーナリスト失格ではありませんか!?

更に、“何かおかしいな?!”と感じなかったならば、その感性の低さは、尚のこと、ジャーナリスト失格ではありませんか!?

 

又、知っていての発言としたら、あまりにも傲慢すぎると私は存じます。

 

 それにしましても、その発言時には、以下の方々が同席しておられたのに、どなたからも文句の声が上がりませんでした。

(以下に掲げる出席者名は、「朝まで生テレビ」のホームページよりの転載です。)

 

司会:

田原 総一朗

進行:

長野 智子, 渡辺 宜嗣

パネリスト:

猪瀬 直樹(作家,東京大学客員教授)
笠原 英彦(慶応大学教授)
工藤 雪枝(拓殖大学客員教授,ジャーナリスト)
小林 よしのり(漫画家)
小宮山 洋子(民主党・衆議院議員,「次の内閣」法務大臣)
四宮 正貴(著述家,四宮政治文化研究所代表)
高橋 (静岡福祉大学教授)
洋子 (タレント,作家)
宮崎 哲弥(評論家)
森岡 正宏(自民党・衆議院議員)
八木 秀次(高崎経済大学助教授)

 

 おかしくありませんか?!

それに、四宮氏は「民族派」の方だそうです。

そして、番組中、四宮氏への

“聖徳太子知っていますか?”

との田原氏発言に対して、

“知らないはずはないでしょう!”

と四宮氏が怒鳴り返すと、田原氏は四宮氏に

“だからあなたはみんなに「人格破綻者」だと云われるんです。”

とも発言し、四宮氏は

人格破綻はそっちだ

と怒鳴りあいました。

 

 更には、小泉第2次訪朝後のテレビ朝日の番組「サンデープロジェクト」で、早稲田大学教授の重村智計氏が、

“小泉首相は、北朝鮮に、あまりに軽くあしらわれた”

旨の発言をするや、

“何も知らないで、何云ってるんだ!”

と云ったように机を叩いて、重村氏を非難しました

(正確な言葉は忘れてしまいましたが、とても侮辱的な言葉でした。)

その非難の内容は、週刊朝日(2004.6.11)のコラム「ギロン堂」に書かれているようなことでした。

 

……

 22日の小泉首相再訪朝では、まず順安空港に着いた首相を出迎えたのが金永日外務次官で、″格下すぎる″ということが批判点となった。

 続いて、午前と午後の2回にわたって会談するとみられていたのが、午前の1時間半だけで終わったこと、さらに帰国するのは地村、蓮池両夫妻の子供5人で、曽我さんの夫、子供たち3人は帰国せずと判明したこ上などが、批判の度をどんどん高めさせた。

……

 だが、22日夜遅くから翌日にかけて、わたしなりに取材して、とらえ方が変わってきた

……小泉首相は、儀礼的、建前的やりとりはいっさい外して、いきなり本論から入ることを訪朝の前提条件とした。さらに外務省が、出迎えは従来どおりで頼もうといったのを、首相は「儀礼はいっさい廃するのだ」と強く命じた。だから、儀礼的な出迎えはなく、首脳会談も1時間半で終わったわけだ。……

 

 この田原氏の記述が、私には、大変不思議なのです。

何故田原氏の「わたしなりに取材」で、小泉首相近辺の情報が収集可能なのでしょうか?!

田原氏は、首相の近辺(と云うより、首相自身、或いは飯嶋秘書官)とよほど強いコネをお持ちなのでしょうか?

 

 それよりも、逆に、飯嶋秘書官辺りが、田原氏に対して情報操作し、操っているのかしら?と疑ってしまうのです。

 

 

(補足:日本に於ける「粉屋」のイメージ)

 日本国語大辞典(小学館)を引きますと、

粉屋:穀類の粉を製造したり売ったりする家。又、その人。……

こなやの泥棒:粉屋へ入った泥棒は粉にまみれてまっ白になると云うことから、おしろいを厚くまっ白に塗りたくった婦人などをあざけっていう語。

粉屋踊:粉屋節に合わせておどる踊

と云った具合に、外国と違って、日本では、粉屋への悪いイメージは認められません。

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